積みゲーを崩す記録

ゲームしたり文章書いたりもの作ったりする人のブログ

すきな漫画家さんの話

階段から落ちて以下略なので、好きな漫画家さんの話します。漫画から遠ざかっている私ですが、これだけは買うという作者さん、斉藤けんさんの話。ララ系の漫画家さんです。前ブログで書いた話でもある。

 

ずっと応援している人なんです。ララの別冊とか短編とかばかりであまり連載とかはしていなかったけど、最近連載多くて嬉しい、けどお体が心配という複雑なオタク心を味わってる。
一時期はララ買ってアンケート書いて応援してたほどに好き。
ララ、決してマーガレット系やフレンド系のようなリア充ぽさはないけれど、繊細でファンタジーなイメージ。私は花ゆめよりララ派なのです。最近はどうか知らんけど苦手な作品が増えたので買わなくなっただけで、作者さんのコミックスは買うようにしてる。
で、そのララっぽいなと思う作者なんです。斉藤さんは。
切ない系というのか、繊細で。ハッピーエンドはそんなにないけどこれでいいと思える終わり方で。シリアスな話の間にコミカルぶっこむというか。言葉の選び方が絶妙なんです。あんまりきゃるんきゃるんしてないので少女漫画苦手な人にもにもオススメできる。


そんな訳で単行本タイトルごとに語ります。私が一番好きなのは『ねじまき真野さん』だけど初心者には明るい雰囲気の『プレゼントは真珠』か『かわいいひと』をオススメする。『亡鬼桜奇譚』から入るのだけはやめた方がいい。いや私は大好きだけども。


花の名前(全四巻)
親を亡くした女子高生が遠い親戚の小説家に引き取られて恋愛する話。小説家さんは和風建築の家に住んで着物着てむっつりしてていかにも小説家という風貌なのです。舞台は現代日本だというのに。
後にヒロインは大学生となりサークルコンパと現代的なのに家に帰るとレトロ。このしっとりなかんじに惹かれた。
二人ともトラウマ抱えてて、それでもだもだする話です。前半明るくほのぼのとしているのに三巻から重くなる。ヒロインがかわいいし美人設定有ってよい。少女漫画って十分かわいいヒロインでも地味とされるもんな。


WITH!!(全四巻)
死んだ兄(ハイスペ)が普通な妹の体借りて何かやらかすはなし。学園生徒会もの?まぁ、死んじゃう時点でお話は暗くなりがちだし、主人公いじめられたり兄のごたごたに巻き込まれたりラストも暗さがあるんですけど、それでも話の雰囲気がいいからさくっと読めるしいやなかんじはしません。
妹は兄ちゃんに依存したりするけど、それは存在だけでスペックはあまり頼らないところがいい。言いたいことは自分でも言っちゃうし普通というのにすごく強い。そんな彼女に振り回されるヤンキー高校のボスと眼鏡イケメンもいい。


月光スパイス(短編集)
全編西洋かファンタジーの世界。誰も人が死なない。全部好きで何を語ればいいのかわからない。カエル裁判のカエルちゃんが良い意味で図太くって大好き。そして天然たらしな王子が見当外れな嫉妬するのがかわいい。


亡鬼桜奇譚(短編集)
全編人がよく死ぬ。これも全部好き。猟奇的なメイドさんにときめく。


ねじまき真野さん(短編集)
全編現代日本もの。死なないけど物騒なとこはある。半分くらいねじまき真野さんに関する話なんだけど、これがね、キャラ全員愛しいのよね。うっかり女子中学生をお持ち帰りしちゃう数学教師の話も好き。


プレゼントは真珠(全四巻)
英国風な世界観で優しくて可愛いけどモテない男爵家の坊っちゃんが真珠って女子と恋愛する話。ギャグ要素強いです。個性の強いズバズバいう男爵家の人達と真珠ちゃんの物騒なとこが好き。


さみしいひと(一巻完結)
地味女子が孤独なピアニスト美少年の世話をやく話。美少年のツンからデレがすごい。地味女子もなかなかに闇を抱えてる。でも最終的には救われてるからよい。


かわいいひと(現在連載中)
↑とは繋がりがない。怖い顔(死神系)のお花屋さんがミスコン出るほどのかわいい子と付き合うことになる話。私も怖い顔だからお花屋さんの気持ちよくわかるけどそうでなくても共感できる。現代社会ものなのに脇役までキャラが濃い。しかしながらいるよねこういう人みたいなかんじもある。


天堂家物語(現在連載中)
大正時代くらいを舞台にヒロインが身代わりで貴族の家に嫁ぐ話……だけど、身代わりならではのいちゃいちゃがあまりない。ヒロインの生存力すごい。井戸に突き落とされても這い上がるヒロインなんてはじめて見た。このお方の描くヒロインはいつもいろんな形で強いから好き。弱いヒロインもいるけどそれはそれで良い弱さなので好き。


以上。ネタバレしないように語るのが大変でした。あと好きすぎると言葉を失ってしまうのね。改めて書きだしてみるといつものゲーム感想みたく書けなかった。