積みゲーを崩す記録

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ストームラバー感想

ストラバのVITA版やりました。学園ものの乙女ゲームで、略奪とか倦怠期とか有りなゲームです。更に色々とファンディスク分とか詰め込まれたやつ。
キャラデザの人が確か前にやった宇宙戦艦ロボバトル乙女ゲームの人だっけ。皆シュッとしすぎておる。シュッとしすぎてキャラを覚えられない。

 

誰から攻略すればわからないので最初に出会った人を攻略する事にします。初めて見る動くものを親だと思う雛のようにつきまとってみせる。
で、出会ったのは寅谷立夏くんでした。一年生で、デコ出し泣きホクロのショタ系で、まだ覚えやすい人。


システムは好感度とパラメータを上げるタイプ。
部屋ではメールの返事をしたり、勉強ができます。ただし行動力が必要で、一日二〜三通の返事が限界ぽい。筆不精な私は気持ちがわかるけど、勉強と同じくらいの行動力を消耗するんだな、メールって。まぁ好きな人とのメールなら一喜一憂じたばたごろごろするものか。余裕で勉強より時間も気力もカロリーも消費しそう。
勉強もしなきゃならない六教科。できないと補習になるし、できると攻略対象に褒めてもらえるようです。


ただね、皆すごい量のメール送ってくるんだ。個人の量は少ないんだけど皆が皆送ってくる。三年生もクラスメイトも先生までも、日常の事を細かにメールで送ってくる。こっちは一途プレイと行動力温存のために一切返信してないのに。なんなのそのメンタル。
別に攻略対象がヒロインにデレてるわけでもないんですよね。女好きなキャラもいるけどまだ知り合い扱いだし。皆親切なのはヒロインが転校生だからかと思ってたけど、メールは別に新入りへの親切の延長じゃないよな。
ちなみに女の子も三人程いる。お色気とギャルと小悪魔。ただし彼女達とはメールは一切しない仕様。


あと、お部屋ではネットで学校の掲示板が見れます。これは行動力必要なくできること。
そこで色んな情報が知れるのですが、個人情報までが実名でばんばん飛び交っているのが怖い。申谷(ギャル)は高校デビューらしいよー中学で派手好きの男に振られたらしいよーなんて話が流れている。見てる側はわかりやすいけど書かれる側としては嫌だろうな。
と、思っていたら主人公の名前も書き込まれた。『寅谷君って五十嵐(主人公デフォ名)って人と付き合ってるんじゃない?』って。
創作内の掲示板だからそれきっかけの悪事はないだろうけどぞわぞわする。


五月にして立夏と付き合う事になりました。はやい。四月開始のゲームなのに。
まぁ、このゲーム、ラブラブ恋人期間から倦怠期期間までも経験できるゲームだそうですから。付き合って終わりの乙女ゲーム界にしては珍しい。
恋人になると日曜日に全行動力を使い果たして彼氏に電話をかけられます。超必殺技みたいなもんだろうか、電話って。
あとブティックでアイテムを買って貢げるようになります。さっそく二万のメガネを貢ぎました。相手の容姿が変化します。高校生なのに貢ぐんだ……いや、別にゲーム内だからいいけどさ。
あとはデートができます。約束しても当日主人公は何も言わないからすっぽかしそうになる。


いちゃつきを重ねてバカップルモードに入りました。背景が見えなくなって(彼氏しか見えてないからだろうか)つっこみどころ満載な会話をします。うーん。これは笑いどころなのか。それとも萌えどころなのか。
それにしても立夏はがんがん死亡フラグを立てていきますね。まるで来年には死ぬかのよう。でも日常生活送れてて病気がわかってて、なのに急死するような病気ってどんなのだろう。 


一途プレイをしていたので恋愛は余裕で勉強も全パラMAXになって十万円は持ち歩けるようになって暇です。やっぱりこのゲームは二股かけるのが前提なんだろうな。
それはそうと、やっと立夏の病が判明です。まぁ闘病キャラは後半で病気の事明かした方がいいな。前半じゃ心配が勝る。
というか、私は自分が虚弱だから闘病ものは苦手です。生きるか死ぬかを味わう側からしてみれば、似たような状況をエンターテイメントにされてそれをおもしろいと思う人が信じられない。若くて自分も家族もまだ病気したことのない人は楽しめるんだろうけどね。
実録ならまだいい。病気を知ってもらうきっかけになるとは思う。病気で一番困るのは理解をしない人間だから。
でも創作はな。ほんと都合よくて、余命がわかるほどの状態なのに美しい顔を保って普通に暮らしてて手術は難しいけど成功して治ってそのリハビリの苦労も描かれないから『なんだ病気ってこんなちょろいのか』みたいに思われそうだから嫌だ。かといって攻略対象が死んで『悲恋!泣ける!』ようなのも望んではいないし。その感情引き出すために殺したようなものとしか思えない。
まぁ創作にこんな事言うのは野暮かもしれないが、でも恋愛ゲームで闘病を書くのはほんと勘弁してほしい。そんな美しいもんじゃない。
そんな考えがあったので、『最初に会った奴から攻略する』方式で良かったのかもしれません。立夏が闘病キャラって知ってたら攻略しなかっただろう。


次は卯都木攻略。三年の生徒会長です。見るからにわかる正統派攻略対象なので立夏エンドでひねくれてしまった心をなんとかしたい。多分暇になるだろうから御子柴にもちょっかいかけておく。この二人はおさななじみらしい。
完璧な生徒会長だけど犬が苦手だったり絵が画伯だったりデレると『じゅてーむなう』とか送ってくるしじゅてーむと花火にして打ち上げる。結構アレなひとの模様。
途中御子柴に手を出したので彼氏がいるのに告白されたり、放置していた卯都木を丑木にとられかけたりしました。忙しかった。けどとりあえず卯都木と付き合い続ける事にする。なんかイベント起きてきたし。


この会長さんはとにかくセレブの定番ネタ全部やる人です。突然ダンパ誘うわヘリで登場するわ南の島に連れて行くわで。あとやってない金持ちネタ何だろうってぐらい定番こなす。
本物の金持ちは社会勉強や緊急時(災害時とか)のためファーストフード店やコンビニに一度は行かせたりすると思うんだけど、創作内セレブは行った事がないものなのだな。


あとこの会長、音楽なめきってますよね。残り数時間でバンド組むぞって言ってそれなりに成功したり(全員経験者ではない)、ブランクかなりあるのに大きなホールでピアノコンサートしたり。しかしそれだけ音楽関係イベントを用意しておきながら、別に重要イベントというわけでもないし。終盤で『俺はピアニストになりたいから家は継がない!』とでも言い出すのかと思ってたのにな。ただの絵になる趣味としてのイベントだったのか。
なんかずれてると思ったエンディングでした。


3人目進めたけどちょっときつくてこれ以上は進めそうにないです。略奪とかのシステムは新しいと思うけどキャラが残念すぎる。男子全員と付き合うぐらいしないと楽しくないゲームかも。