積みゲーを崩す記録

ゲームしたり文章書いたりもの作ったりする人のブログ

遙かシリーズについて語る

貧血ひどくてゲームできてません。なのですきなシリーズの話をするシリーズ。今回は遙かなる時空の中でについて語ります。歴史もので怨霊退治乙女ゲームです。まぁ5以降は『割と最近な時空の中で』ですけど、あくまでこれは異世界転移ものであって、タイムスリップものではないのです。

 

 

シリーズについて語るといいながらも、私は6やってないんです。黒龍の神子が主人公と聞いたので、『乙女ゲームの世界で悪役令嬢に転生』みたいなノリを察してやる気が出なかったというか。『黒龍の神子だけど白龍の神子を守る八葉に求愛されて困ってます!』みたいな内容だったら絶対にやらないので様子見してる。どうかそんな予想を裏切ってほしいです。
いや、黒龍の神子は悪役令嬢枠ではないけど。どちらかといえば悪いやつに捕まって悪役にさせられる事もあるマブダチ枠だと思う。

なんでか乙女ゲーム舞台のラノベって悪役令嬢がわんさかいますよね。多分それは乙女ゲーム世界ラノベ書く人が乙女ゲームをやったことがない・好きじゃないからなのかもしれない。一昔前のレディコミと混同してそう。私が一作だけ読んでみただけの印象ですが。
もしくは『創作には都合がいいから乙女ゲーム世界には悪役令嬢がいるというお約束』みたいな。ファンタジー世界にエルフがいるみたいな、お約束的なものができてしまったのかも。最近のラノベはお約束から生まれてるかんじだし。
まぁそんな訳で乙女ゲーム世界のラノベは私は読んでないしそういうのをやる気にはなりません。ていうか乙女ゲームが好きな人ほどそれが嫌いだと思う。本当に乙女ゲーム好きな人はビーンズ文庫とか読むだろうし、『なんか新しい乙女ゲームないかな?』といった検索にもひっかかって微量ながらもヘイトが溜まる。
だから6は食わず嫌いでやってないのですが、1から5まではファンディスク込でプレイ済……と思ったら舞一夜とか追加版のある移植などはやってなかった。そもそも今めっちゃリメイク出てるんですね。


話戻って遙かの話。龍に呼ばれたりして異世界(昔の日本に激似の世界)に行き神子(龍のパシリみたいな?)となり怨霊と戦い龍脈の乱れとかのトラブルを解決するお話です。神子の護衛のような八葉という男性と恋愛するわけですが、八葉が曲者揃いで仲間内でももめたりします。八葉は武士とか高貴な方とか平民とか〇〇とか、とにかく色んな立場がいるんです。でも役職の与え方がどうかしてるんですね。源氏と平氏でコンビ組ませたりとかそりゃモメるわ。
その後八葉達にトラウマを乗り越えさせたり恋愛して、この世界に残ったり、相手を自分の世界に連れてきたりします。


このシリーズ、ものすごくしっかり作られている所が好きです。
実は異世界ということなんだから都合のいいルールをいくらでも出せるのに、歴史に寄せつつ、怨霊と戦う世界になってるのがよい。歴史そのままではないし、架空の国の和風ファンタジーという名称に逃げてるわけでもない。
戦で敵側に怨霊が加担していたりとか。そんなもしもの日本ってかんじですね。


勉強にもなります。勉強というよりはとっかかりとして古文や歴史に興味が出るというだけですが。和風ファンタジーのお約束を学べる機会にもなりますね。四神とかそういうゲー厶に絶対出てくるので他のゲームやってて『これ遙かでやったやつだー』みたいな予習効果はあるかと。


そして衣装や小物や背景などが美しいのです。
そもそも和装をきれいに描くのは難しいじゃないですか。それも少女漫画体型のすらっとした殿方(身長180超えがごろごろいる)に着せるのも難しいし、そもそも資料がそんなないし。それなのに美しい。服ってカッコいいか似合うかも重要だけど、違和感ないのも大事だと思う。
漫画版もキャラデザの人が描いてるけど、衣装替えもかなりあってびっくりする。でもキャラデザは思い切ったデザインが結構有りますね。梶原景時がへそ出してたりとか。


どれから遊べばいいかというと、ファンディスク以外ならどれから始めてもいいと思います。全部時代が違うので。でも声優さんは1〜4と5〜6で違うのでそのへんも考えつつ。フルボイスかどうかを気にする人は移植・リメイク版をおすすめします。声優さんが豪華なんだろうけど全く喋らないのがこのメーカーなので。
今はリメイクなどたくさんありますからね。人気なのは3かな。私は4好きなんだけどまったく盛り上がりがない。

 

 

 


以下はシリーズごとの話。

 

 

 

 


平安時代で藤原さんがすごかった頃の話。
八葉二人とヒロインで戦います。ヒロインは基本応援したり回復したり、術出すなど指示する。攻撃もできるが強くはない。
この日までに〇〇してね、〇〇に行ってね、〇〇を連れて行ってねというノルマを達成しつつ、合間に恋愛もこなすかんじです。しかし八葉にも都合があるので同行できない事もあるし、主人公にはもの忌み(外に出れない)や方忌み(その方角にいけない)などあって、思うようには動けないこともあるという。
春夏なイメージ。まぁ基本。
パーティーゲームのような、裏で結託するのが一番早いすごろくみたいなゲームもあります。乙女ゲーム好きな女子達ってパーティーするかな。するとしても推し被ったらえらいことになるから向かないと思うけどその心意気や良し。



平安時代院政期の話。基本は1と同じ。キャラも似てるが内容は全然違う。
八葉が院派と帝派とでわかれていて、味方と敵対する相手とで恋愛展開が違うのが良い点。秋冬なイメージでしっとりしたのが好きな人は是非。
そういやファンディスク出てないのかこれ。夢浮橋だけなの?かなりいいゲームと思うんだけど。



平安時代から鎌倉時代になる頃の話。ここでシステムが大きく変わります。
戦闘は主人公を中心に円陣を組むようにしたり、個別スキル上げたり、怨霊は即封印したり、歴史を変えたり。共通ルートからのルート分岐する恋愛になったので、話がより盛り上がるようになってます。ゲーム内で攻略情報見れるのが便利。
優しいお姉さんタイプの黒龍の神子とも最初から仲良くできる&戦闘メンバーだったりするし、よくわからん存在だった白龍がかなり身近に。最初から好いてるキャラやナンパキャラもいて逆ハーレム要素がどんと上がった。
あと主人公、めっちゃ強い。飛んで来た矢を剣で払い落とし、180ぐらいの男を連れて逃げれる。その強さは私は好きだけど、賛否がわかれるらしい。弱い主人公だって叩かれるんだから別に強くても弱くてもいいと思うんですけどね。
そんなヒロインが力をつけて知恵をつけて歴史を変えていくのが熱いです。
ファンディスクは多いです。どう考えても攻略対象にするつもりだったとしか思えない男子が攻略できる十六夜記に、今度は逆トリップで平安人達を現代に連れてく運命の迷宮があります。



時代が大きく変わって、古代の白龍の神子と八葉のシステムが固まりつつある時代の話。主人公はお姫様だけど国の危機から現代に避難してたけど戻った。
戦闘は四人で輪になって目の前の敵をまず倒さないと移動できないというやつ。もうちょっと考えたら面白いシステムになると思うのにな。
今までの作品とは声優は同じだけど大幅にポジションチェンジしてます。3での大幅な路線変更もすきだけど、これもよい。1から3が優しいからつんつんしただるそうな地の朱雀良い。普通にそばにいて優しい天の青龍良い。
ただ、いろいろと残念なゲームではあるんですよ。ストーリーもシステムも。とりあえず『最初からサブキャラの声決まってるのに完全版でないと出さない』とかはやめてほしい。声優経験のあまりない舞台の人に役を与えるのに。大人の事情がわかりやすすぎて引く。そんなことやられたから人気が落ちたのでは、と思わなくもない。



だいぶ時代が進んで幕末の話。声優さんは一新。八葉のイメージもかなり変わりました。
バトルはだいぶ退化した気が。戦いのある乙女ゲームなんだから戦っている所が見たいのに。
偉人キャラが多いです。結局瞬以外が名前残ってるような人だっけ?なのでそういうのに抵抗ある人はやめたほうがいいかも。私も写真残ってるような最近の人は萌えにくい。二次元と三次元の区別はついてても同じ名前なわけで、遺族もいるかもしれないわけで。銀魂みたく微妙に名前変えといてくれた方が遠慮なくいける。
なにより幕末は乙女ゲーム界でやり尽くされてるから今更勝負するのは難しい気がする。まぁ、遙かはその中でも頑張ったほうかと思いますが、これももう少しなんとかできなかったのか。
主人公は外国育ちのお嬢様なので日本史がまったくできない。無知すぎると思う事もあれば急にマニアックなことを言い出す。その代わり英語がめっちゃできる子。
ファンディスクは面倒な人たちが攻略可能に。サブキャラにイケメン多いからてっきりそいつらが参戦するかと思ったらそんな事はなかった。

 

以上、私に語れるのはこんなところです。語ってたらまたやりたくなってきた。昔の私はかなりのおバカだったから、難しい言い回しを理解できなかっただろうけど、その時よりちょっとでもまともになった今なら理解できるかも。
食わず嫌いしていた6も気になってきた。無双で6キャラが二人出てるのも気になる。もういっそ遙か無双出してくれないかと思う。システム的に遙かなる討鬼伝もいいと思う。